2月の映画はPERFECT DAYSです
この映画あらすじを聞いた時から気になってたんだよね〜
そして実際見て見たらドンピシャ!!私の好みNO.1!!
平山(役所広司)という中年男の生活のはなし
平山が住むのは推定家賃3万のボロアパート
毎朝、彼は近所のおばあさんが竹箒で道を掃く音で目覚める
布団をたたみ、顔を洗い、髭を剃って身支度を整える
小さな植木たちに水をやり、缶コーヒーを買って車で出勤
黙々と丁寧にトイレの清掃の仕事をし、夕方には銭湯へ
夕食はいつもの居酒屋
読書をして就寝
これが平日
休日はコインランドリー、銭湯、古本屋とカメラ屋を順に巡り、夜は歌の上手いママ(石川さゆり!)のいる小料理屋で一杯
判で押したような平山の毎日の繰り返し
もう私これがたまらんのですよ
完璧に無駄のない僧侶の生活のようなルーティン
平山の生活が繰り返される映像、わたしずっと見てられるわー
まさにパーフェクトデイズ
彼は異常に無口で、親しくつきあう人もない
でも銭湯の常連のおじいさんやカメラ屋古本屋の店主には常連として好意的に認知されてるし、居酒屋の店主(甲本弟)は「おかえり〜」と迎えてくれて同じ酒を出してくれる
薄いつながりがあちこちにある
彼は孤立しているわけではない
映画の前半はこんな平山の生活をかいま見る構成なのだが、正直私は映画を見ながら「大事件などが起きてこの平山の平穏な暮らしが崩されませんように!!」と心から祈ってた
まあ映画なので、案の定後半にちょっとしたことが起きるんだけどさ
私、もっと歳をとったら平山のような平穏なルーティンをこなす暮らしがしたいと考えていたので、すごい良いロールモデルを提示された気分
規則正しい生活をする、仕事は全力、身だしなみと清潔を保つ、ゆるいつながりを複数持つ、継続している趣味がある、植物や動物を育てる…等々
素敵〜
ちなみにほかの人のレビューをちょっと読んでみたら、だいたい好意的なコメントだったけど、「どうみたらいいのか分からん」「退屈。何も起こらない」という否定的な意見も少しあった
「なんだとー!」とちょっとムカついたが、すぐに思い直した
否定的な人はたぶん若い人なのだ
たしかに若い人がこれを見て「こんな暮らしがうらやましい」とか思ってちゃいけないよな
もっとガンガンいかんと
というわけで今のとこ私の暫定1位映画です
音楽もキャストもよかった
私の1位は「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」だったんだけどな〜とか思っていたら、監督同じ人かよ!
私この監督が好きみたいですね
ほかの作品も見てみようかな〜