3月はほんと見たい映画なくて、マニアックな映画ばかりやってるミニシアターへ
消去法で「テルマ&ルイーズ」という90年代の映画を4Kでリマスターしたものに決定
30年前の映画か〜
でも監督はリドリー・スコットだから期待
…結果、大当たり♪
エンドロールが流れたあと「いや〜!映画ってほんとにいいもんですね」って言いそうになった
そもそも私は映画があまり好きではないのだ
2時間で起承転結を描くからどうしても物語に無理が出てきやすいし、ドラマチックにするため人の死や暴力、エロを強調しがち
自分のペースで話を追えないしね
本や漫画はマイペースに読めるし、想像の余地が多いから好きなのだが
でもこの映画を見て「なるほど映画にする意味ってちゃんとあるんだ〜」と今更ながら思った
スピーディーな展開、明確なテーマの提示、美しい人やファッション、かっこいい車に小粋な音楽、壮大な南アメリカの風景…
見どころいっぱい
こういうのは文字だけだと限界があるよね
2時間で全部体感できるのはすばらしい
さて映画の内容はというと、
独身でウェイトレスのルイーズと専業主婦のテルマは友達同士
二人とも30半ばくらいの設定なのかな?(外人の年齢はわからん)
2人は週末に泊りがけのドライブに行く
テルマは横暴モラハラで浮気している夫と10代で結婚して以来、家に閉じ込められ世間知らず
やっとのことでドライブに出発し、立ち寄ったドライブインでハメをはずしてしまいレイプされそうになる
彼女を助けるため男を撃ち殺したルイーズ
2人のトラブルだらけの逃避行がはじまる
とにかくテルマの危機管理能力の低さにずっとイライラするのだけど、だんだんたくましくなっていくテルマ
ルイーズは比較的しっかり者だけど過去にトラウマを持つ
正反対の性格だけど旅をしながら2人は友情を深めていく
ラストシーンは「あー…そりゃこういうラストになるわな…」という感じ
賛否両論だったそうだけど、私はこれで正解だと思う
ていうかこれが映画というものだと思う
劇中、女の友情とともに男社会のクソっぷりが描かれるのだが、正直30年たっても現実はそんなに状況変わってないことにビビる
me too以降少〜しだけマシになりつつあるかもしれんが
この映画でまともな男性は2人だけだったぞ
ちなみにクソ男の1人として、デビュー時のブラッド・ピットが出てるのだが、その身体のあまりの美しさに驚いた
ブラッド・ピットになんの興味もなかったけど、なるほどこりゃ世界的スターになるはずですな
それにしても90年代のファッションや車のデザインやっぱり好き
無駄が多く貧乏臭くないので見てて楽しい
フォードのサンダーバードで恐竜が出てきそうなユタ州の荒地をかっ飛ばすシーンは爽快じゃ