だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

【1月の本】ブレイディみかこ2冊、瓜を破る

毎年、なんとなくテーマを決めて読書してましたが、今年のテーマは
Amazonの欲しいものリストに放置してある本」にしました

気になった本はとりあえずAmazonのリストに突っ込んであるのですが、何冊も放置しててなんでチェックしてたのか忘れてしまったものも多いので、この際消化しようかと


●「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ

作者はアイルランド人と結婚してイギリスに住んでいる女性。ハーフの中学生の息子がいる。内容はノンフィクションエッセイ。

作者の周りの低〜中階層の暮らしが息子のの生活を中心に描かれている。
ことあるごとに人種差別、貧富の差の問題が周りでおこる。イギリスはいまだにすごい階級社会みたい
ハーフ(この言い方もどうかと思うが便宜上)の息子さんも、イギリスでもからかわれ、九州でも塩対応にあったりする

が、この息子がすごいんだな
「人生何回め?」ていうぐらい大人っぽい考え方ができる
この本のタイトルも息子が走り書きしたものを作者が頂いちゃったものだ
センスありすぎ

本屋大賞などいろいろ賞を取っただけあって、おもしろかった

 


●「ワイルドサイドをほっつき歩け」ブレイディみかこ

同じ作者のノンフィクションエッセイだが、今度は作者の周りの友人や知り合いの中高年の生活を中心に描かれている

おじさんたちは元気だ
失業したりデモに参加したり、離婚したりやっぱり恋に落ちたり…
EU離脱問題のころのイギリスなのでごたごたしているが、それでもたくましく生きている

やっぱ地味でしょぼくれた日本人と違って欧米人はそもそもパッションの量が違うな
肉食ってるからかな…

それにしても外国の知らない生活事情を知るのって面白い
イギリスではNHSというシステムがあって医療費はタダだとか
(ただし使いにくいシステム)

愛すべき中年がたくさん出てきておもしろかった
ただあんまり共感はできないのは私が地味でしょぼくれた日本人だからか

 

●漫画「瓜を破る」1〜8巻 板倉梓

瓜を破る→ 破瓜→ 処女喪失の話か〜
なんだよエロかよ
なんか表紙の絵もロリコンぽいし… 

そんな感じで食わず嫌いしてましたが、お試しキャンペーンで読んでみたらすごくおもしろかった

33歳処女の会社員の主人公
容姿はキレイめ、性格もよく、それなりに社会人をうまくやっている
ただ性体験だけがないのがコンプレックス
それを解消しようとジタバタしつつも、気になる人(29歳童貞)ができて…

メインストーリーは主人公カップルなんですが、この2人が異常に初々しくてかわいいのです
エロシーンを応援しながら読んだのは初めてでした

この漫画がおもしろいのは構成が、主人公の周りの人間にもスポットをあてたオムニバス形式になってるとこ

キツイ性格の先輩、サバサバした合理主義の後輩、すぐ早退する子持ちの同僚など、普通の漫画ならちょっとした悪役になってるキャラをひとりひとり掘り下げていく

どんな人にもそれぞれ事情があって今のその人になっていることが分かると、全員愛しくなってしまう

まだ完結してないので続きが気になります