だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

瀬戸内芸術祭@男木島

午後は男木島へ
男木島もあいかわらずすんごいキレイ

 

おなかがすいていたので、取り急ぎカフェ「ダモンテ商会」へ

サンドイッチおいしかった

 

前回(3年前)、この店の近くでおばあちゃんに話しかけられ、「このお店は外国人と日本人の夫婦が移住してきて開店したのよ。こないだ赤ちゃんも生まれたのよ」とうれしそうに教えてくれたんですが、また同じおばあちゃんに遭遇
天気の話をした
90歳は越えられてると思われる方だけど元気そうでよかった
また3年後に会いたいな

男木島といえば猫ちゃん
12年前はドン引きするほど痩せた猫がいましたが、避妊手術プロジェクトにより数が抑制されております
耳がさくらねこの証

 


【新作】「No.105」

古い大きな倉庫にライムイエローの四角い巨大ナイロン風船(?)
エアーコンプレッサーで膨らませています
実はこの風船の中に入ることができるのだ!

視界は全部ライムイエロー
不思議な体験

 

【新作】「男木島パビリオン」
オスカールさんの新作ですね
大きな窓に絵をシールをようにして貼ってあるので、景色と融合してます

景色込みで作品


ちなみに背面はシックな波の絵です

この建物よくみると、柱や構造体が紙管でできてるんです
すごい

 

【新作】「瀬戸で舞う」
川島猛さんの作品だったかな?
なんとなくスペインぽい空気
アリスのトランプ兵のようでもある

 


【新作】「学校の先生」
外国人の人ってやっぱり日本人と違う感性の色遣いだなぁ


実際に遊べるゲームの作品もありました

 

オンバカフェで小休止
オンバカフェは島のおばあちゃんが使う手押し車「オンバ」を作るファクトリーが併設されてましたが、製作者の方が体調不良で辞めてしまうようです
毎回このカフェに来てたのにな
ざんねん

 

時間が余ったので新作じゃない作品も見て周りましょう


「部屋のなかの部屋」
写真の方向を間違えてるわけじゃありません
こういう構造の部屋

 

「アキノリウム」
竹でできたさまざまなからくりモビール
コトコトカタカタといろんな音を奏でます

 

「歩く方舟」
男木島に来たらやっぱりこれを見ないと!
何度見てもいい作品
ロケーションにぴったり合ってます

 

そろそろ夕方になってきました
フェリーに乗って帰路につきます

 

男木島に別荘欲しいな〜

瀬戸内芸術祭@女木島

今回は女木島でございます

高松から「めおん」というフェリーに乗船
派手にペイントされております(これも作品なのだ)

 

瀬戸内の島はやはりきれいじゃのう
しかしこの日も快晴でクソ暑い
死兆星が見える勢い

 

今回も新作を狙い撃ちしていきます(体力と時間が足りないので)

【新作】「結ぶ家」

派手な布(着物を裂いたもの?)でこよりのような紐を作り、古民家に無数に垂れ下げております
家の中も紐だらけ〜
不思議な気分になります

 


【新作】「MEGI-Fab」

女木の風景写真を布にプリントしてファブリックに仕立てたもの
一部販売もしており、買った人は手提げやエプロンを自由に制作できる

隣の部屋はビンテージのボタン屋さん
古いボタンを買ってみました
金の孔雀模様にバックはラメの青です

飛行石みたいだ
指輪にリメイクしようかな

 

【新作】「瀬戸内カーニバル」

屏風仕立ての絵本

 

散策途中でオンバ(お年寄り用手押し車)を押すおばあちゃんに会いました
オンバにはかわいい鬼の面がデザインされています
(女木島はガチ鬼ヶ島なので)
写真をお願いするとおばあちゃんがなんかうれしそうでほっこりした

 

「女木名店街」
作品が集まったビル

↑これは前々回からあるポップな卓球台

 

これは新作
いろいろな紙袋を室内ライトに
意外とかわいくなるものですね

 

これも新作
押入れから出て来たような古くてきれいなものを石膏に埋めてある
鑑賞者は気にいったものがあれば、お金を払って発掘して持ち帰ることができる

上の写真で物体の型だけが残っているところは、発掘された痕跡となったとこ
昭和レトロの皿や古いスノードームなどがあり、見るだけでもおもしろかった

 

これも新作の「ガラス漁具店」
大きなハート

 

よく見るとこれひとつひとつがガラスでできた釣り針になっていて、大きなハートを形成している
ところどころ、釣り針の先に小さなハートがある

 

寂しそうに釣りをしているガラスコップもかわいい

 

ガラスの釣り針はピアスとして販売していたので購入してみました
おしゃれだけど結構でかいのでつけるの勇気いるな〜

 

瀬戸芸作品ではないのですが、神社をとおりかかったら大きな龍と目が合いました

これすごいです
胴体は絵馬でできてるんですよねー

近くお祭りでもあるんでしょうか

さてそろそろおなかもすいたことですし、午後は男木島へ移動〜

瀬戸内芸術祭@豊島

いやー 
もう9月ですが今年の夏は暑かったっすね
ていうかまだ存分に暑いですが

さて今回の瀬戸芸の夏会期は8月
コロナの影響でほぼ1ヶ月しかないので、スケジュール飛ばしていきました!!

あまりの猛暑にビビったわたくしは超遮光日傘の芦屋ロサブランカ(14000円)を購入
コンビニで凍ったペットボトルを買い、首に手ぬぐいも装備
かかってこいやーー夏!!

夏会期1島目は豊島です
今回はあまり新作がないのですが、豊島はキレイなので毎回行ってますね

宇野港からフェリーに乗ります
時間に余裕があったので、UNOホテルのラウンジで時間つぶし

瀬戸内レモンのモクテル
すごく美味しかった

ソファカバーがウォッシュデニムで素敵なのじゃ
次回泊まろうかなー

 

宇野港の新作も見ておかなくちゃ
【新作】「本州から見た四国」
地元の子供だちがいてかわいかった

フェリーで小一時間ほどで豊島に到着
すでに暑いっす
でもキレイっす

 

豊島美術館の前の道路この風景を見るために来てるようなもん
なんか「青春!!」て感じするんだよなーー

豊島美術館ではあいかわらず水滴を眺めてぼんやりして過ごしました
不思議な時間だわ
この時間を過ごすことがアート
コロナ禍中にキアヌリーブスも来たらしい

ところで今回気づいたことがあります
それは客層の変化!

第一回目から来ているわたくしですが、今までは

○服飾系美術系専門学校女子(ソロ)
○アート好き年増女子2人連れ(俺らだ)
○外人バックパッカー
○アート好き老女(ソロ)
○素人写真家おじいさん(ソロ)

こういう客層だったのですが…

今回はガラっと変わり、

○六本木クラス的イケてる男女4人組カップ
○読モやってま〜す系おされ超インスタ女子2人組
○若いフツメン2人組(特にBLぽくはない)

というメンツが結構いてビビりました

どうやらここ数年のメディアの取り上げ方で「流行に敏感な若い子が押さえておくべきイケてるインスタスポット」みたいな扱いになってるみたいなのですね

これはこれで、離島に若い子がわちゃわちゃして活気づいていいな〜と思ったのですが、以前いたおとなしめ中高年アート好き層はどこいったのでしょう…
カムバック同胞!!

 

今回の最大の目的、冨安由真の新作「かげたちのみる夢」

富安さんはたまたま銀座で個展を見たらすごく良かったのでファンですのん
期待してたんですがちょっとイマイチ…

いつもは洋風の廃屋風の部屋にノスタルジックなオブジェを置いて、ちょっとミステリアスな空間を作る作風が多くて素敵なのですが
今回は田舎の離島の和風のボロボロのガチ廃屋なので、なんかあまり合わないというか…ただ汚いというか
うーん…

 

【新作】「海を夢見る人々の場所」

アイアンでできたベンチなので、しばし作品に座って海を眺める
しかし暑ちーな!!

 

【新作】「種は船 TARA JAMBIO アートプロジェクト」
日比野克彦さんの作品

まだ始動前みたいでした
秋会期に発表かな?
日比野さんもとうとう東京芸大の学長にまでなってしまいましたねー

 

今回は旧作を飛ばして、新作だけを狙い撃ちして見て回ったのですがちょっと時間配分に失敗して、あまり作品数が見られませんでした
「次回来るときは絶対電動自転車を予約!!」と心に誓いましたね
バスは効率悪すぎて、暑さで体力がゴリゴリ削られるのじゃ

しかしやっぱ島はええのう〜
ストレスが海に溶けてくわ

 

豊島から帰って、また宇野港
まだ終わりじゃありません
すっかり夜ですが、競輪場の近くにある新作へ

【新作】「S.F. (Seaside Friction)」

なんぞこれ
競輪場改修の時の廃材で作ったそうです
現代美術って基本訳わからんよな(じゃあなぜ見に行く)

これで今回のノルマ達成して終了!
次回は男木島女木島です

 

飼い犬がマムシに噛まれた話

日曜出勤で仕事をしてたら母からLINEが
「かりんちゃんがマムシに噛まれた!」
「今、病院」

あっちゃー
いつかやるかも…とは思ってましたが

というのもうちは庭(そこそこ広い)をすべてフェンスで囲い、そこにかりんちゃん(柴犬)を放し飼いしていたのです
そしてうちは毎年1、2匹はマムシが近く出るという危険地帯
とうとうやりましたか〜

母が庭で草取りをしていたところ、近くで遊んでいたかりんちゃんが草むらに顔をつっこんでなにか嗅いでいたのですが、突然飛び退ったそうです
たぶん下唇のあたりを噛まれたっぽいです

かわいいかりんちゃんの顔の下半分と喉まわりがガマガエルのように腫れ上がりました
人相がおっさんに〜

病院で点滴などの処置
お薬ももらってきました
(4万円なり…。今年の動物医療費すごい)

犬はマムシでは死ぬことは少ないそうで、血清を打たなくても大丈夫らしいです
ふしぎ〜

2日ほど食欲はありませんでしたが、3日めあたりからもりもり回復してすぐ元どおりになりました

残念だけど、冬まで放し飼いはやめましたわ…
今年は蛇の当たり年らしく、近所でも目撃&蛇の殺害情報をよく聞くので…

まあ厳密には、もともと柵をちゃんとしてても放し飼いは違法らしいですね
かりんちゃんは繋がれててつまんなそうですが、仕方ない

みなさんも気をつけてくださいね

普段の顔は近所でも評判の美犬

 

 

たいがー・りー個展「夜中のプールがまだ知らないこと」@仏生山

たいがー・りーの個展で香川へGO

午前中は琴平の金毘羅さんへ
785段の階段を登ってお参り

熱中症を心配してたけど、ちょうど曇ってたのでなんとか登れました

山頂では晴れたしね♪
いい風景〜

展示期間外だったので若冲は見られなかったけど、500段めになぜかある資生堂パーラーで休憩したりして充実♪

それにしても金毘羅さんはなんか気持ちの良いとこでした
神社仏閣は相性があると思ってるのですが、なんとなく私に合いそう
商売の神様のせいか、なんか開けた感じの明るい神社
おみくじも大吉だったし

午後は会場のある仏生山に到着

まずは「へちま文庫」というカフェへ
ここにはたいがーコラボメニューがあるのです

これがコラボメニューのひとつ「余白」カレー!!

「余白」という言葉はたいがーのHPのタイトルでもあり、たいがーのテーマでもある言葉
皿のほとんどが余白というカレー
実質スプーン2杯しかありません(300円)

シャレで頼んだだけでなんの期待もなかったんだけど、このカレーめちゃくちゃおいしいの!
びっくり!
イカレー系のチキンカレー
丼でくれ!
(ちなみにこのお店カレーは水曜日しか食べられないそう)

そしていよいよ個展会場のTOYTOYTOYへ個展といっても、開場時間の6時間ほど作品を自分で口頭で説明しまくるというライブ形式の展示
しかも2週間フル在廊して、このギャラリーの2階に住む
もうこの形式がアートじゃのう

ちなみにこの写真は「恋の防弾チョッキ」を説明しているところ

【恋の防弾チョッキ】
中学生のとき、コートからはみでたサッカーボールを蹴り返してもらったことで、矢に打たれたように一瞬で恋に落ちたたいがーさん
それから勉強が手につかなくなった経験から、「不意に来る『恋の矢』から中学生を守りたい!」という気持ちから作られた作品

この紙でできたチョッキは早稲田大学受験をした受験生のノート
なんども同じ文字や、意味のないもの、暗記したいものなどが書きつらねてある
それは筆圧からして、ストレスや執念がないまぜになった禍々しいまでのオーラを放ってる
このノートで作られた防弾チョッキはその念により恋の矢を必ずや跳ね返すであろう

この何年か前にも見たことあるんだけど、やっぱ本物はなんと見てもスゴイわ
あと解説がアツいので何度でも鑑賞してられる

 

あと新作としては【どこでも窓】
画板くらいの板をくり抜いて窓枠をつけたもの
窓の部分はプラ板

これはドラマなんかでよくある、窓で隔てられた二人がガラス越しに手を合わせ合うシーンを再現できる便利グッズ(?)

窓のこちら側とあちら側で手を合わせ合う…
「それがどうした!!」とお思いでしょう
これがなかなかエモい気分になるんですよ

もうひとつおまけの仕掛けがあって上の方に1.5センチくらいの小さな穴が開いているんです
そこからお互いの人差し指を直接合わせあうこともできる
「それがどうした!!」とお思いでしょう

たいがーさんとお客さんで実演
わたくしやってみましたら、合わせた瞬間ヘンな声が漏れましたわ

やべえんですよ
ほんの一部を触れ合うことでそこに意識や感覚が集中してしまうんですね
正直、握手会とかより集中してその人を感じられると思う
アイドルの握手会はぜんぶこれにすべきだよなー

 

同じ系譜の作品で【ワクワクフォン】

作品は木製の素通しの枠(バックのクマの布は気にしないでください)
これはスマホの画面を表してます
これをかざしてモノを見てみる

するとカメラの焦点が合うように、そこの部分が切り取られフォーカスされる
それは普段漠然と見ている風景とは違う深度のもの
そういう体験をしてみませんか、という作品

これはNHKのこども番組「シャキーン」でも紹介してましたね
この作品をは販売してたので購入♪

それにしても、とつじょ高知に移住したたいがーさんは工房でレーザーカッターを使えるようになり、作品のクオリティが飛躍的に向上してる

これは手作りのたいがーガチャ(500円)として販売している作品
紙粘土製のサイコロのようなもの
6面にいろいろなことばが書いてあります
これも、文章や文脈ではなく、この言葉だけ切り取ってフォーカスしてみようという作品

 

なんやかんやで2、3時間滞在
いちいち解説がアツいので長丁場になっちゃうよね
でも作品は40以上あったらしい(全部鑑賞したら3日くらいかかりそう)
すごく楽しかった〜♪

仏生山温泉(オシャレな建築)の建築家さんも来ていて「美術館にある作品と遜色ない」的なことを言ってしきりにほめてましたねー

そーなんですよ
現代美術をわりと見に行ってる私からしたら、たいがー作品て余裕で現代美術館クラスだと思うんだけど…
なにかいい流れに乗れるといいなー
応援してる

一緒に言った友達も「すごくよかった。なんか応援したくなる」って言ってましたわ

機会があればみなさんもぜひたいがーワールドを体験してほしい

行き倒れ黒猫その後

やっと黒猫のあちゃん(ノアールが結局のあちゃんになった)の避妊手術が終了
ついでにダニと寄生虫も退治(さすが野良猫)
これで長く続いたのあちゃんのセットアップが終わったぜ

あのすさんだ野良猫がこんなにかわいくなりました♪

のあちゃんは保護当時ガリガリで背骨の浮き出た2.9キロだったのに4ヶ月近くたった今じゃ3.9キロ
プロレスラーのようなむちむちの筋肉質で(メスなのに)触り心地はビーグルかパグの子犬のよう
先住猫の世羅ちゃんは筋肉がなく、溶けたアイスノンのようなぐにゃぐにゃの体なので、正直ちょっととまどってます
なんかケモノ感が強いんだよな〜

でもトイレのそそうは一度もなく、人懐っこく、餌の選り好みもしません
他の猫にもフレンドリー
学習能力がわりと高く良い性格の猫です
飼いやすいな

 

しかしそんな新顔が気に入らないのが世羅ちゃん
「私がこの家で一番かわいい!」という性格なので、まとわりついてくるのあちゃんがうっとうしく、毎日取っ組み合いのケンカ
喉笛を狙ってガップリかみつく始末…
本気出されたら筋肉の量で負けるのになぁ…(のあちゃんはフレンドリーなので手加減されてる)


「あたちが一番かわいい」

 


チロルはうっとうしいと思ってるものの、あまり関心はないようです
年が離れてるからかな

 


昼間は母のベッドでお昼寝(バンドのアー写風の3匹)
まだ若干の緊張感がある

 

かりんちゃんとも慣れました
お互いあまり関心がないようですが

 


3匹が仲良くなるために、私がつりざおのおもちゃ(カシャぶん)を振って遊んであげます
この時ばかりは3匹集まって遊びます

 

すっかり我が家になじみましたね
しばらく動物がらみで何もないといいな〜

…と思ってたら昨日かりんちゃんがマムシに噛まれてしまいました
(その話はまた後日〜)

なんじゃ今年は

またつまらぬ物を作ってしまった@仏生山 第3回

ひさしぶりに「またつまらぬ物を作ってしまった」の第3回が香川は仏生山で開幕~!!
ぱちぱちぱち~!!(拍手)
私的アート系スターが集まるイベント

コロナの影響でなんと2年延期になった末の開幕です
後生大事にチケットを保存しててよかったぜ

会場は前回までは古い結婚式場で、めちゃくちゃ風情があってよかったのですが、その式場も今では閉鎖
すごく残念
あの会場のレトロでキッチュで中国の金持ちみたいな調度品
怪しい感じがすごくこのイベントにマッチしてたのにね~

今回の会場は駅前のあたらしい市民施設のホールです
きれいなのはいいんだけどさ
吹き抜けのためすごく声が反響して何言ってるのかわかりにくい
そして反響を逃がすために窓を開けているので寒い

イベントって実際やってみるといろいろアクシデントが出るもんですね~
イベント主催者は雑貨屋さんTOYTOYTOYの店主高柳氏なんですが、すごく苦労したと思います

ホールの吹き抜けから4人が登場

(左から)
フィギュアアーティストのデハラユキノリさん
放課後片思い系妄想発明家のたいがー・りー
芸人&俳優&粘土さ作家の片桐仁さん
おもしろ雑貨アーティスト(?)&ライターの乙幡啓子さん

今回の制作テーマは「ご当地怪獣」
これは2年前に亡くなったフュギュア作家寒河江さんの追悼の意味も込められています
寒河江さんは第1回またつまに飛び入り参加し、「野生のうどん」を発表して会場を震撼させました

まずは作家陣の発表からスタート

まずは乙幡さん
乙幡さんは群馬の出身だそうで、群馬といえば焼きまんじゅう(知らんけど)だそう


これ組み立て式なんですよ
登場時は笹の葉にのったおまんじゅうでした
それに合体ロボみたいに手と足をドッキングさせ、笹の葉を背中にぶっちがいにセットすると焼きまんじゅう怪獣が完成!

強そう
悪そう
焼き目がリアル

そしてもう一つ
群馬で作られているという「呼び込みくん」の怪獣


しかし私「呼び込みくん」というものをそもそもよく知らないんですよね〜
催事なんかで盛り上げるBGMを流すメカ(?)でドンキなんかで売られてるみたいです

乙幡さんはこのメンバーの中では唯一、「常識の範囲内で最高におもしろいものを作る人」なんですよね
狂気はないが着眼点がすごくおもしろい
そしてできたものがかわいい

お次は片桐仁さん


これは一応大阪のご当地怪獣(怪獣というより獣だが)らしいです
フーテンの寅さん+阪神タイガース

ついでに、自分の地元の埼玉の
フーテンの寅さん+西武ライオンズ
ということみたいです

相変わらず技術がすごい
いろいろな素材への造詣も深い

ただあんまり製品化の話はしないで欲しいな〜(冷めちゃう)

このイベントの精神として、よく分からない湧き上がる制作への情熱によってできてしまった作品、もしくはその制作者自身を讃えるものであってほしい

3番手はフィギュアアーティストのデハラユキノリさん


この方は酒飲み天国の高知県出身
酒に飲まれてしまったサラリーマンの怪獣のようです

首のとこにモーターが仕込まれていて、ゲロとともにぐるぐる回ります

○デハラ「ボク機械とか苦手なんですよ」

ということで、メカ部分には苦労したようです
ちなみに途中でバランスを崩して首が取れてました

この人の作品は小学4男子の作品をポップアートにまで押し上げたような作風
デスポップなテイストが外国人にウケるのは分かる気がする

ラストはこのブログではおなじみのたいがー・りー

まずは怪獣関係ない作品を2つ発表


「声すいどう」
片方の蛇口をひねると「しゃーー」という好きな女の子の声(水道の音の声真似)
その声を水を入れたコップに注いで飲む
もう片方の蛇口からは自分の声の「しゃーー」
それをコップの中で混ぜることもできる

○体験した片桐さん
「分からねーーーー!!」

もうひとつは「同棲2」という映像作品

「平井」と書かれたドア
それを開けながら「ただいま」と言って開くと、そこには外の光景が広がってる
(ドアの表札は外じゃなくて内側についていたのである)

これはどういうことかというと、表札をあべこべにつけることによって、自分の部屋と外の世界が逆転し、外の世界が自分の部屋となる

その広大な自分の部屋(世界)には自分の好きな人も住んでいる

すなわちこれは「同棲している」ということになりはしないか

…という作品

この作品一度見たことがあって、その時は感動したんだけど、今回はたいがーの段取りが悪すぎてあまり会場の人もピンときてなかった模様…
もったいないな〜
プレゼン力は大事よ

そして本命のご当地怪獣を発表

○たいがー
「以前、人に聞いたんですが、怪獣の定義とは『暴れる』ということらしいんですよ」
「そこで僕は今ここで怪獣の素(もと)を作ってみようと思います」

取り出したのは中学生の時にたいがーが好きだったという大人しそうなメガネ女子の写真
(卒業アルバムからの切り抜き)
そしてその女の子とつきあっていたというヤンキーの写真

その二つの切り抜き写真をうやうやしくジップロックに入れるたいがー

さらに中学校の時のイケてなかった自分の写真の切り抜きを取り出します

○たいがー
「この中にぼくの写真を入れて、口を閉じます」
「今この中にはパンパンに『暴れ』が詰まっています」

さらに同じような手法であと2袋のジップロックを作るたいがー

この「暴れ」を70億個集めたら怪獣が発現する

…とのことです

なんだかなーー
やっぱすげえわこの人

普通の人に「怪獣を作ってみましょう」と問いかけたら、「どんなデザインにしようかな?」とか「材質は何を作ろうかな?」とかそういう風に考えません?
少なくとも私には怪獣の概念を作るみたいな発想は死んでもでてこない

この人は乙幡さんとは真逆で、常識とか制作技術は一切ないけど狂気をはらんだ斬新な発想がある
(その狂気は人畜無害なのでお子様でも安心)
真の芸術家ってこういう人なんだろうなーと思ってる

ここで前半終了
後半は素人による制作発表です

まずは<自由部門>

「多機能リーゼント」だそうです
長〜いリーゼントの手作りヅラをつけた女性が登場
このリーゼントからロケットパンチが飛び出したり、猫じゃらしが出たりします
制作クオリティは低いんですが、この人が一番「またつま」の精神を分かってると思います
バカバカしいことを一生懸命楽しそうにやる人を見るのが好き

あとは「ひとり4の字固め機」とか

<怪獣部門>

これ千葉の怪獣でピーナッツがモチーフ
中に入るとピーナツにされちゃいます
なんとこれ片桐さんの次男が作ったもの
まだ小学生ながら、一番クオリティが高かった
かわいい!欲しい!
本人もあまりスレてなくて、小学生らしいぶっきらぼうな受け答えでかわいかった〜



どこの県の怪獣か忘れましたが、かまぼこの怪獣です
後ろに稚魚もいます

 


香川が会場ということで、香川の人気商品「おいりソフト」の怪獣2体
(発想がかぶったらしい)
おいりソフトとは「おいり」というカラフルな麩菓子をソフトクリームにまぶしたもの
インスタ映えするので近年人気です

 


これが一番フィギュアとして制作クオリティが高いですね
どこかの県の鬼の祭りがモチーフ
ちゃんと怪獣してる

 


どこかの地方の自動販売機チェーンの怪獣
これ写真の上部に自動販売機があるの分かります?
この自動販売機は地下の怪獣の「実」であって、地下茎でつながっておりどんどん増えていく…というストーリー付きの作品
おもしろい
怪獣の造形も好み

あとは片桐さんの奥様制作のナナフシのストールだの、タイル職人によるうどんとか県のパズルとかすねこすりとかお面とか


謎だったのがこの人
ハイクオリティなスチームパンク河童
手には自分でなめしたという狸の毛皮(顔つき)を持ってた
怖えーよー
怪獣を作るんじゃなくて連れてきやがった(笑)

ということで無事第3回目は終了!
おもしろかったー
こういうイベント久しぶりに行けて楽しかったな
次回も期待〜