だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

【4月の映画】陰陽師0

今回は友達の希望で山崎賢人の「陰陽師0」
ゴールデンカムイよかったし

 

しかし!!
いやーすごかった

日本映画の悪いところを凝縮して煮詰めたような映画でした
友達がいなかったら開始後10分で見るのやめてた

先月テルマ&ルイーズを見て「いやー映画ってほんとにいいもんですね」って言った舌の根も乾かないうちに「わたしやっぱ映画好きじゃねーわ」と言いそう

金返せ

 

簡単に説明すると原作は夢枕獏陰陽師シリーズ(シリーズ前半はめっちゃおもしろい)
岡野玲子で漫画化もされている(巻数前半はめっちゃおもしろい)
若い頃に何度も読んだな〜

陰陽師」は20年くらい前にも映画化されていて、その時の主役は野村萬斎
映画自体の出来は微妙なとこもあるけど、とにかく野村萬斎が晴明にぴったしで(晴明の母は狐の妖怪なもんで)、後半で萬斎が見事な舞を披露したこともあって悪くはなかった

それを踏まえての今回
どうやら晴明の若い頃の話らしい

 

とりあえず映画がはじまってワーナーのロゴが出た時点で嫌な予感がしたよね

↓ここから悪口しかありません(イヤな人は読まないでね)

陰陽師学校の授業シーンがあるんだけど、現代みたいに小さい机と椅子を寄せて授業
(椅子と机文化って平安時代あったっけ?)

○前に先生が立って黒板にチョーク(ろう石?)で板書する現代的な授業
平安時代に黒板にチョークの概念が?)

○先生の一人が北村一樹なんだけど、陰陽師なのに胸板厚すぎ
検非違使じゃなくて?)

○ていうか物語の中盤に殺人事件が起こるんだけど、北村一輝が出てるのに無関係のわけなくない?

○なんか金の龍が飛び回るシーンがあるんだけど、日曜の朝の戦隊ものみたいなCG

山崎賢人の着物の合わせ目が、裏から安全ピンで止めてるのか不自然

○身分の高い女性(よしこ女王)に会うのに御簾(すだれみたいなやつ)なし。生対面

○よしこ女王の部屋にはなぜかいつも全面に花びらが散らかされている

○よしこ女王は十二単とかではなく、ノースリーブの着物?に打掛みたいなのを羽織るスタイル
平安時代の着物に詳しくないけど、韓国か中国風に見える)

○染谷翔太はなぜか一人だけ冠に安っぽい造花みたいなのを飾ってる

○清水の舞台のような建物で、よしこ女王と染谷翔太が対面するシーン。CGで次々に花が咲き乱れ、レノアか有機ELテレビのCMにしか見えん

○(山崎賢人が出る時点で予感はしていたが)陰陽師なのに1人対大人数の大立ち回り有り

○基本的にストーリーがペラペラ

○とりあえず困ったら9割CGで解決

いやあ、悪口いくらでもでるわ

 

クライマックスシーンは迫り来る巨大龍に向かって呪文を放って対抗する山崎賢人

「なんかこんな感じのシーンどっかで見たな…」とデジャビュを感じていたら思い出しました
何十年前かにあったユン・ピョウと三上博史がW主演の「孔雀王」って香港映画おぼえてます?
あれだよあれ
令和だぜ?今


ここまでヒドイと逆に最後のスタッフロールまで見て、脚本家と監督をチェックしなければ
なになに、監督と脚本家は同じ人か
そうかコイツが悪いわけね
佐藤嗣麻子山崎貴監督の嫁)という人か

OKわかった
これからは絶対この人の映画を見ないぞ

ちなみに俳優陣は淡々とベストを尽くした感じで別に悪いというわけではないです