だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

猫の白血病

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私の愛猫しずくちゃん白血病で亡くなってしまいました
自分のために詳細をメモしておきます(読まなくていいです)

ふと抱き上げて「なんか軽いな?」と思ったのが3月30日
でも元気そうだし?猫は冬脂肪を蓄えた分、春にちょっとやせるし?
ちゅーるをあげても普通に食べるし?
気にしすぎかと2、3日様子見

しかし4月3日窓際の棚で日向ぼっこしてたしずくちゃんに「しずくちゃ〜ん」と声を掛けると…
じーっとまじまじを私の顔を覗き込むように見てくるしずくちゃん

以前書いたことありますが、私が今まで看取った3匹の猫は死ぬ1、2日前に同じように顔を覗き込んできてたのです(ふだん飼い主をじーっと見るのとは違う真剣な眼差し)

私は「これはマジヤバイやつ!!」とゾッとしてすぐ動物病院へ
その日20年かかりつけのA病院は休診だったので、近年できたB病院へ

B病院へ連れていって「体重が軽くなった。元気がない気がする」と言ったら「別に痩せてないじゃん。何しにきたの?」と言う先生(←言い方…)

絶対おかしいからとりあえず血液検査でも尿検査でもしろと頼んで検査したところ…
白血病でした

はあああ??どゆこと?
だって保健所からの引き出しの時に検査は陰性
獣医師免許を持つボランティアさんのとこでワクチン1回、うちに来てワクチン2回
家からは一歩も出てません
私も野良猫をなでたことがないことはないですが、手も洗わずに家に帰らないし
(猫白血病はたいがい母子感染か野良猫のケンカで感染)

B病院の先生は「たまにウイルスに打ち勝つ猫もいるがほとんどの場合死ぬ。とにかく栄養をとるように」と、粉薬(気休め程度の量)とプラセンタのサプリをくれました

私といえば理解できなくてぼーぜん…
とりあえず美味しそうなレトルトやちゅーるをあげて、その日は一緒に寝ました
(秋頃からトイレ癖が悪くなったので、最近夜はケージで寝させてた)

「この猫はもうすぐ死ぬんだな…」と思うと私はちょっとノイローゼ気味になり、それから3日間ほとんど不眠
4月5日にちゅーるをあげてる時にふと口の中を見ると…
舌と歯茎が血の気がなく真っ白になっていました
「だから白血病というのか…」と理解すると同時にすごく怖かった


月曜日になりチロル(もう1匹の猫)にワクチンを打ってなかったので、今度はかかりつけのA病院へワクチンを打ちに行きました
(私は完全室内飼いの猫へのワクチンには懐疑的なので打っていなかった。チロルは家から出たことはなくもう5歳なので保菌者ではない)


チロルにワクチンを打ち(一応検査もした。陰性)、世間話がてらB病院での診療内容を話してみた
A先生は「B先生は何もしなかったんですか?まだできることはありますよ」とのこと

びっくりして家に戻り、慌ててしずくちゃんを連れて来てA病院で診療
とりあえず背中に脱水の補液、抗生剤だの何だの注射&投薬&点滴
たまたまチロルの採血結果がすごく成分が濃く、5歳というちょうどいい年齢ということもあって「輸血という方法もあります」と先生から提案も

その日は様子見で帰宅
しかし次の日には呼吸が荒くなり昼ごろには素人目から見てもかなり危険な状態に…
そこで予定を早めてもらって輸血を開始

チロルには申し訳ないけど、チロルをしばりつけガスを吸わせて採血
(チロルは怒って次の日1日無視してきた)
採血した血液をとりあえず急いでしずくちゃん注射器で1本輸血すると…
すごい効果ですね。みるみる呼吸が落ち着いてきました
そのあとはゆっくり点滴で輸血して夜に帰宅

その晩はチロルの赤血球のおかげで、けっこう回復
3粒ほどですが、自分でカリカリを食べたり、早くも口の中の舌や歯茎にも血色が戻って来ました

あとはなんとか栄養をつけ、自分で赤血球を作り出せるよう努力するまでです

その日から、会社に行っていない時間は2、3時間おきにごはんを口に突っ込むのが私の仕事
カリカリを細かく砕き、水を入れて電子レンジでチン!
ペースト状にしたものを冷蔵庫に入れておきます
ごはんの時間になると必要量だけ10秒チンして、介護用のシリコンスプーン(人間用100均)で上顎になすりつけるようにして食べさせます
ちなみにちゅーるを入れるとやわらかさの調節ができます(生活の知恵)

白血病はウイルス性なので、私の部屋に隔離
私は常に除菌しまくり、部屋を出る時はパーカーを着替えます
とにかく掃除!洗濯!

私はロングスリーパーで毎日8時間半くらい寝ないと調子が悪いのですが、この頃の連続睡眠時間は2時間くらい
とにかく神経がビンビンに立っていてまったく眠れない
しずくちゃんが「ガサッ」と動こうものなら「ごはん?おしっこ?お水??」とすぐ対処

赤ちゃん育ててるお母さんもこんな感じなんでしょうね(産んだことないけど)
ただ赤ちゃんはだんだん成長してそのうちお世話が楽になっていくことが約束されているからなぁ…

毎日11時半に動物病院へ行って、夜7時まで点滴治療
仕事がある日も母に頼んでどうにかやりくり

体内で激しくウイルスと戦っているらしく、ずっと高熱がつづきました
しんどくて眠ることもできないらしく、私の腕枕でじっとしているのですが、その体がびっくりするほど熱い。心臓の鼓動がすごく速い
40度が境界らしく、40度を越すと眠れないほどしんどく、たまに38度台に下がると窓際で外を見たり自分でカリカリを食べる余裕が出るようでした


そんなこんなで10日ほどが過ぎました
…が私はしずくちゃんの舌がまた白っぽくなったのに気づいてしまいました
いつのまにか呼吸も荒くなってきています
「輸血したチロルの赤血球が破壊しつくされたのだな…」と私は理解しました

翌日私は先生に頼んで「もう治す方向の治療ではなく、体が楽になるようにして欲しい」と頼みました
先生は「じゃあ解熱剤を使いましょう」とおしりに座薬を入れてくれました

その日の晩はしずくちゃんは久しぶりにゆっくりできたようです
熱が下がったので私のベットの上でお腹をみせて寝転びノドを鳴らしたりしてました
少し眠る余裕もあったようです
この日が一番幸せだったな
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 翌日から熱は解熱剤で無理やり下げたものの、呼吸が荒くなりはじめました
もうこの日は点滴はやめ、注射と投薬だけで帰宅
もうしてあげられることはありません

さらに翌日、深夜3時半くらいから本格的に危篤状態
とにかく赤血球が破壊されているので少しでも酸素を取り入れようと呼吸が非常に荒くなります
しんどすぎてベッドの下に移動したり、カーテンの陰に入ったりする様子がつらそう
抱いてベッドに戻すと瀕死でしんどいはずなのに、私のお腹に頭をスリスリしてきました
私はなでるのも声をかけるのもはばかられる感じだったので(反応しようとして負担になる)ずっと手を握っていました

結局7時間以上苦しんで午前中の11時すぎ(4月17日)に息絶えました
黒蜜ちゃんの時も同じでしたが、「これでもう苦しまなくてもいいのだ」とちょっとほっとしました

あー… 本当にかわいい愛してる猫をまた亡くしてしまった
まだ2歳になったばっかりだったんですよ?
はぁ………………… もうイヤ…………………

 

それにしても私はなぜか翌日からすごくしずくちゃんの記憶が薄くなり、姿を思い出そうとしても古い映画のようにぼやけていて曖昧になってしまいました
なんか心のうちの15%くらいが一時的に機能停止してる感じ
おかげで普通に仕事ができて助かりましたが
(それでも火葬する時には爆泣きした)

おそらく悲しいことが連続したので私の精神が耐えられないと脳が判断したのかな?
死んでから1ヶ月近くがたち、やっと最近しずくちゃんの姿やしぐさがはっきり思い出せるようになってきました
人間てフシギ

2年前まで犬1匹&猫3匹でにぎやかで私はパーフェクトに幸せだったのに、ずいぶんさびしくなってしまいました

今はムリヤリかりんちゃんやチロルを抱っこしてなぐさめてもらってます(イヤそうだが)

私の生活ずいぶんと灰色になったなぁ…