だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

「怖い絵展」が怖い

「怖い絵展」に行ってきました
あまり予備知識なしに行ったんだけど、「解説を聞くと怖いシチュエーション」を描いた絵画を集めた展覧会らしい

作家の中野京子さんという人が監修してるんだけど、この人の解説文がおもしろい
怖い絵についての本も書いていてベストセラーらしい
ちょっと読みたいな


メイン展示は白い服の娘さんが目隠しをされている「レディ・ジェーン・グレイの処刑」


このお嬢さんはまだ14歳くらい
政治的な混乱で2週間だけ王女にまつりあげられ、そして処刑された

この絵はまさに断頭台に頭を置く前のシーン
右は首切り役人、まん中はやさしく断頭台にいざなう坊さん、左はあまりのことに失神寸前の侍女たち

ものすごく大きなきれいな絵なんだけど、解説読んだらこえーよこえーよー
理不尽に処刑されるというのに達観した感じの王女の姿がまた刺さる


そのほかはギリシャ神話や聖書のちょっと残酷なシーンや妖魔を描いた絵画、
地獄や荒廃した街の絵、沈没する寸前の船の船員を描いた絵など

ギリシャ神話をもとにしたものはしょせん虚構だし美しいので見て楽しかった
キルケーやセイレーンなど美女の妖魔の絵が好き♪

でも史実をもとにした悲劇を描写したものはちょっとキモチワルイ
死体の山を前に通りかかった人があまりの臭いにゲロ吐いてるのとか…(なぜ描いたし)


それにしてもおもしろい企画~
最近の夏の美術館というと幽霊画や妖怪画の特集が多くてちょっと食傷気味(好きだけどもさ)
ぜんぜん新しい切り口でヒンヤリさせる企画力はすごいな