5月6月は忙しかったのでまとめてメモ
熱帯(森見登美彦)
久しぶりに本当におもしろい本を読みました
太いハードカバーだったんだけど一気に読んじゃった
(あらすじ)
「熱帯」というタイトルの不思議な本があり、手に入れた人は半分ほど読んだところでなぜかこの本を紛失してしまう
同じように熱帯を読んで紛失した人らが何人かで集まり、この本の謎にせまっていく
作者のことをよく知らないで読んだのですが、ミステリーかと思いきや、結果ファンタジーに分類される話
文体もすらすら読めて心地よい
物語の構造も好き
薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~(1~19巻)
(日向夏 (著), 倉田三ノ路 (著), しのとうこ (著) )
今話題の漫画を読んでみました
(あらすじ)
猫猫は薬屋の娘
手違いで後宮の女官として採用される
後宮はさまざまな陰謀や人間関係がうずまく伏魔殿
そのなかで殺人事件や不審な出来事が次々起こる
猫猫は持ち前の薬の知識などで事件を解決していく…
みたいな話です
殺人事件といってもあまり陰惨ではなく、猫猫の推理により悲しい動機が明るみに出たりしてグッときます
魅力的なキャラも多いし、ラブコメサスペンスって感じでしょうか
中高生が夢中になるのも分かりますね〜
私は中高生ではないのでそこまで夢中にはなりませんが、売れるのは納得のおもしろさです
スティルライフ(池澤 夏樹)
これもなにかのおすすめで買った本なのかな
あまりおぼえてません
芥川賞受賞らしいです
内容は中編が2つ
なんというか洗練された文章です
全体的におしゃれな感じが薄くある
物語は少々現実離れした設定
会話が多く、わりとふわふわと掴みどころがない感じ
おもしろくないことはなかったのですが、なんかリズムというか文体が合わないな…
なんかムズムズするというか
この人とはちょっとタイプが違うけれども伊坂幸太郎とかもあまり文体が合わない
村上春樹にいたっては冒頭のあたりで拒絶反応が出て断念するくらい合わない
ていうか私フランス映画みたいなおしゃれで曖昧な空気感がとことん苦手なのだな…
ニュアンスで感じろ〜…的な