だるねこ日記 2冊目

SPARKS GOGOのLIVEレポ&日記

たいがー・りーイベント 「潔癖症を治さnight」2夜目

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たいがー・りーのイベント「潔癖症を治さnight」の2回目に行って来ました
このイベント1回目がめちゃめちゃおもしろかったので期待♪
ちなみに1回目の様子はこちら↓

1回目が好評だったせいか、会場も格上げ
阿佐ヶ谷ロフト(キャパ50)から渋谷のロフト9(キャパ100)へ

演者はいつもの片桐仁さん、乙幡啓子さん、カルロス矢吹さん
そして冬だというのに半パンに赤のハイソックスのたいがー登場

イベントの最初は前回のおさらい
潔癖症のきっかけやラジオ収録時のビデオ上映など

前回のイベント終了時には、「たいがーが足を使って作った食物をほかの人が食べる」という治療法が提示された

たいがーが最も恐れるのは地面である
彼の理論では地面にはデスパウダーなるものが無数に巻き散らかされているからだ
なので彼がもっとも忌避する地面に接触する足で作ったものを食べてもらうことで肯定感&安心感を強めるのがねらい

今回は「たいがーが足で作った浅漬け」を演者と客が試食
足で作るといってもビニールに覆われたものを机に置き、それを靴下の足で踏んで圧力をかけたものなので汚くはない
おいしかったらしいけど、効果のほどはどうなんですかね〜

続いて、潔癖症新エピソードの紹介

【部屋ルール】
数々の制約の中で生きているたいがー。しかし彼はドジで部屋の中でよく物を落とす。落としたらその場所を3回拭いて清めなければならない。あまりにも頻発するのでその場所にはタオルを3枚敷くことにした。結果、部屋にはベッドに続く尾瀬のような小径が誕生した

【布団】
布団を20年くらい替えていない。布団はだんだんペッタンこになりただの布のようになった。寒いのでトレーナーなどを重ね着して対応。
なぜ新品を買わないかというと、布団は大きすぎて地面を擦らずに持ち運ぶことが不可能なため。最近、販売時に圧縮されている布団があることを知り、無事解決したらしい

【リュックの紐】
電車は危険がいっぱい。特に男性物のリュックからでているピロピロしたベルト状の紐に無頓着な人が多い。リュックを前後に掛け替える時にあの紐が地面を擦っていることが多々ある。たいがーは自分のはテープでまとめて留めている。
ある時電車で気分が悪くなり、それを見た中学生男子が席を譲ってくれた。しかしその少年がリュックを下ろして膝に置こうとした時、彼のピロピロの紐がたいがーにあたりそうになった。『うあああっ!!!』と声をあげてのけぞるたいがー。あまりの剣幕に驚き、たいがーにおびえる少年…

【電車と傘】
傘は危険。なぜならデスパウダーが水に溶け、全体を濡らしているから。電車では傘を腕に掛けている人が多い。
女性が腕に掛けた傘を監視するたいがー。いつ電車が揺れて傘が自分に当たるか分からないからだ。しかし彼女はミニスカート。傘先を監視すると、必然的に彼女の太ももを凝視する状況になる。「何見てんのよ!」とキッとたいがーを睨む女性。しかし怯まず凝視を続けるたいがー。傘に対する警戒を怠るわけにはいかないのだ…
ちなみに女性のロングスカート、ロングコートも警戒対象らしい

【アリの乱】
ひと気のない広場を見つけお弁当を食べるたいがー。石(こういう人があまりいない所の石は大丈夫らしい)に座って食べていてふと足を見ると、アリが足を登ってきていた! アリ=すなわち地面!
アリを呼気で吹き飛ばし、これ以上登らせないため、足でツイストを踏みながらお弁当を食べるたいがー

【玄関条例】
たいがーは外出先から帰ったら、玄関で服(特に下半身)を全部脱ぐことにしている。外出着にはデスパウダーが付着しているからだ。ある日実家に帰ったたいがー。ついいつも通り下半身を全部脱ぐと、妹が見ていた。兄45歳

【奥村の災難】
奥村さんというたいがーの後輩からのタレコミ。
営業先で夜はなぜかダブルベッドで2人で同室で泊まることになった。しかしたいがーはバスルームが共用できないため、奥村さんは別室のトイレやバスを使うはめに。しかも室内の歩くスペースにも「壁際のみ」という制限がかけられた。災難

新宿駅南口】
たいがーが最も恐れる新宿。そこには人がいっぱい
しかしたいがーは持ち前の運動神経の良さで人の接触を素早くかわしていく。その姿はニンジャのよう…
「俺は新宿駅南口ではすごくかっこいいから!」

などなど、爆笑の潔癖症漫談の数々

潔癖症治療にトライするエピソードも
【温泉に入れた】
「心臓などの細胞は自分の意思ではないところで動いている。すなわち自分がもっと野生化すれば、全身が自分の自分の意思ではないところで動くのでは」と発想したたいがー
野生化するために山登りを敢行
山に着いたとたん「細胞が開くのを感じた」。
頂上に近づくにつれ、知らず知らず石や木の枝を持っている自分に気づく。たしかに野生化しているのだ
そして下山した後は、今まで入ることのできなかった温泉にも入ることができた!
おめでとうたいがー!
ところが電車で帰る途中、東京に近づくにつれ、また細胞が閉じていくのを感じてしまうのであった…

このエピソードからするに、たいがーが恐れているのは「人に関係する地面」ということになる。
たしかに、都会の道路に落ちている小石などは人にまつわる汚物が付着している可能性は高いので汚いっちゃ汚い
山にある土や石などの自然物の汚れは大丈夫な様子
こうなるともはや「都会暮らしが合わない」としか言いようがないが、たいがーの仕事は大都会にいないと需要のない仕事だしね〜。悩ましいところ

イベントの最後は、爆風スランプの「RUNNER」の替え歌をたいがーが熱唱
「前回のイベントで、みんなに声援をもらって、それがすごく良かったんです。『俺は大丈夫だ』という勇気をもらいました。今回も間奏で声援をくれるとうれしいです」

替え歌は
「♪治る治る〜俺たち。仕事も辞めずそのままに」
「♪どうせ同じく辛いなら、治る辛さを選ぶんだ」
といった潔癖症の自分と仲間たちを鼓舞する内容

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間奏時には、客席から「たいがー頑張れ!」「たいがー私たちを守って!」の大声援

いや〜今回もわけのわからない感動に会場が包まれましたね

歌詞にもあるように、過酷な潔癖症生活の中で彼が大事にしているのは「仕事をやめないこと」「いつも明るくすること」
これは別に潔癖症じゃなくても人生において重要なライフハックかもしれませんね

不思議なのだが、彼は生活に支障をきたすレベルの強迫神経症ではあるが、心を病んで鬱になったりしたことはないらしい。たまにずうずうしいとも思える彼の要求をみるに、精神はかなりタフにできている。そして彼がずうずうしくとも周りに嫌われないのは彼がいつも真剣に生きているからかも

 

おもしろかった〜 来てよかった♪
このイベントの楽しさは片桐さんの全力ツッコミがあるとこも大きいな
姉のように優しく見守る乙幡さんと進行役のカルロスさんもいい

◯たいがー
「今、銀行強盗が入ってきて、地面を触らないなら仁ちゃんを殺すっていうなら僕は地面を触るよ!!」

◯片桐
「銀行強盗はそんなこと要求しねえんだよ!!」

 

私はたいがーが本物の現代美術家になる過程を見守りたいと願っているのだが、あれだな。たいがーが現代美術家になるというよりたいがー自身が歩く現代美術なのかも

 また3回目もありそう〜
行けたらいいな〜